個人事業主の場合、事業年度は1月1日~12月31日までと決まっています。確定申告期間は2月16日~3月15日と決まっていますので(多少前後する場合はあります)、年が明けたら確定申告の仕上げとなる決算の準備を行い、確定申告にそなえましょう。

以下のような事を行う必要があります。

  • 領収書の整理: 領収書を整理保存して抜けがないか確認しましょう。
  • 現金出納帳の確認: 現金出納帳を確認し経費がもれなく計上されているか確認しましょう。また途中で現金がマイナスになっていないかどうかも確認します。
  • 預金出納帳の確認: 事業用の預金出納帳とつきあわせて金額がずれていないか確認します。
  • 固定資産: 一括で計上できない経費は固定資産として計上します。
  • 経費の按分: 自宅を事務所として使っている場合に地代家賃や水道光熱費などは使用した割合に応じて按分します。
  • 固定資産
    取得額が10万円以上の備品は固定資産として扱う必要があります。 固定資産は購入した年に全額経費として処理することができませんので、毎年少しずつ費用を計上していくことになります。この処理は減価償却と呼ばれかなり手間が必要な作業となります(やよいの青色申告には固定資産を扱う機能も備わっていますが…)。 ただし、取得額が10万円以上20万円以下の固定資産は、一括償却資産として3分割して3年かけて費用を償却することができます。この範囲内の物を購入した場合、一括償却資産として計上したほうが簡単です。 一括償却資産の償却処理 6/20日に現金で15万円のノートPCを購入した場合の処理を考えます。 購入時の仕訳 購入した際は仕訳日記帳で以下のような仕訳を入力します。 仕訳の内容は以下の通りです。 日付: 6/20 借方勘定科目: 一括償却資産 借方金額: 150,000 貸方勘定科目: 現金 貸方金額: 150,000 摘要: ノートPC 固定資産の登録 決算時にはまずこれを固定資産として登録します。「拡張機能 > 固定資産管理 > 固定資産一覧」で固定資産一覧を表示し、右クリックメニューで「新規作成」を選択します。 固定資産の新規登録ウィンドウでは以下の内容を入力します。 減価償却資産の名称等: ノートPC 数量: 1 取得年月日: R01/06/20 取得価額: 150,000 取得方法: 一括償却 入力が終わったら「登録」ボタンをクリックします。 固定資産一覧表に反映されました。 一括償却資産の設定 さらに青色申告決算書に一括償却資産の情報反映させるために次の作業を行います。「拡張機能 > 固定資産管理 > 一括償却資産一覧表]で一括償却資産一覧表を表示し、右クリックメニューで「一括償却資産設定」を選択します 一括償却資産登録ウィンドウが表示されるので、当期の「本年分普通償却費」に5万円と入力します。これは取得価額の1/3での金額が償却されるという意味です。 決算仕訳 最後に仕入日記帳で決算仕訳を登録します。 仕訳の内容は以下の通りです。 仕訳のタイプ: 決算 借方勘定科目: 減価償却費 借方金額: 50,000 貸方過剰科目: 一括償却資産 貸方金額: 50,000
  • 費用の按分
    自宅を仕事場として使っている場合、水道光熱費や家賃を全て経費として計上することはできません。普段の生活で使っている部分が含まれているためです。 やよいの青色申告には、事業で使っている割合だけを経費として計上するための家事按分機能が搭載されています。 家事按分機能の使用方法 やよいの青色申告の家事按分機能では、月々の経費を全額経費としていったん入力しておき、年末の決算仕訳で使いすぎた分を事業主貸として返却します。 月々の経費の入力 水道光熱費として11/5日に6000円、12/5日に5000円を口座振替で支払った例を考えます。 ▲ほんとうは毎月支払いが存在するはずですが説明を簡単にするために省略しています。 家事按分の実行 家事按分機能を実行します。 ▲「決算・申告」タブの「家事按」分アイコンをクリックして実行します。 家事按分振替ウィンドウが開きます。 次のように入力します。按分の割合は時間や面積などから適切に定めます。 勘定科目: 水道光熱費 事業割合: 25% 家事割合: 75% 入力が済んだら「集権」ボタン、「仕訳書出」ボタンをクリックします。 ▲仕訳日記帳の最後、期間で「決」を選ぶと決算仕訳が書き出されている事が分かります。